鹿児島ひとり旅2の続き
1月2日。鹿児島滞在2日目。
この日はカゴシマシティビューという観光地を周遊するバスを利用して色々巡る予定。
市電・市バス・シティビュー一日乗車券(600円)を使えば安く回れるのでまずはそれを入手したいところ。
市電の車内でも購入できるようですが、初心者にはどのタイミングがベストなのかわからないのでとりあえず観光案内所に行く事に。
ホテルから一番近いところだと天まちサロンというところで販売しているようなのでそこで購入。しかし朝からバリバリ行動しようと思っていたのに10:00からということで、ゆっくり朝ごはんを食べることに...前もって一日乗車券をどこかで購入しておけば...っと言っても仕方ない。
モスバーガーで時間を潰し10:00に天まちサロンへ。
一日乗車券とシティビューの時刻表(30分間隔)を入手
まずは照國神社に参拝。
ホームページによると1863年に創建された神社で歴史的にはそう古いものではない。
しかしここに祀られている薩摩藩11代藩主島津斉彬公が今でも多くの人に崇拝されているのがよくわかる。
今日はここでご挨拶からスタート。
さて。一日乗車券を使おう。と思ったのだけど、すぐ近くに西郷隆盛象があるようなのでそれを見てみよう。と歩き出す。
すぐにそれが見えて来た。
写真じゃわかりにくいけど、でかい。
さて乗車券... あ、すぐ近くに鹿児島城。
歩く。
西南戦争の銃撃戦の跡が残る石垣など。生々しい。
さて乗車券... あ、待ってる間に西郷隆盛終焉の地に行こう...
歩く。
ここに来て一瞬、雲の隙間から太陽の光がさしてきた。
西郷さんはどんな景色を最期に眺めたんだろう...
などと思いながらさらに徒歩で西郷洞窟へ。
ここは西郷さんが最期の5日間を過ごしたと言われている洞窟。
この洞窟がある城山一帯が西南戦争の最終決戦の地。
どんな想いでここで過ごしたんだろう...などと思っていると隣のお土産屋のおばちゃんに声を掛けられ入店。
色々勧誘されて自分へのお土産購入。お土産屋さんも大変だよね。
ここでしか買えないと言われた本と屋久杉のお箸。
若干のいかがわしさも、旅ならでは。(まだ本は開いてもいない)
近くだから徒歩、とか待ってる間に...などと理由をつけて照國神社からずっと徒歩で西郷洞窟まで来たのですが、実はここは歩きたかった。というのが一番の理由。
方向は逆だけど西郷隆盛さんが最期、どんな道を歩いていたのか、自分も歩いてみたかったから。
この旅で思い知らされた鹿児島県民の西郷さん好きがそうさせたような気もするけど、実は西郷隆盛さんが最期を迎えたのが1877年9月24日。
私がこの世に生まれたのが1977年9月24日。
西郷さんの命日が私の誕生日で更にちょうど100年後なのです。
それがどうした?という人もいるでしょうけど、なんとなく運命というか、繋がりというか、何かしらを感じているんです。
私が20年前に鹿児島に来た時に知り合ったお兄さんに連れて行ってもらった「沖永良部島」という島も実は西郷さんが流刑された島だったというのも、少なからず縁を感じている理由だったり。(もちろん私は流刑ではない)
この旅はそれを求める旅でもあったのです。
さて。話がそれましたが、西郷洞窟からさらに山を登り、城山公園の展望台へ!
桜島が綺麗に見えます!
ザ・鹿児島!
素晴らしい。気持ちがいい。
歩いてきた甲斐があったわー(バスに乗ってきても景色は変わらない)
城山からの景色をしばらく眺めながら休憩しつつ、この後の行程を決める。
一日乗車券を買った時にもらった観光案内を見て次は「西郷南洲顕彰館」に行く事に。
さっきまで一生懸命歩いていた山道をいとも簡単にバスで下っていきます。便利。
西郷南洲顕彰館は南洲翁(西郷隆盛)没後百年記念事業として建設されたそうです。
ということは私が生まれたことを記念したと言っても過言ですね。失礼しました。
ここで西郷さんのことを改め勉強。
そしてこの顕彰館の横には南洲神社があり、西郷隆盛さんをはじめ西南戦争で亡くなった方を祀っています。
顕彰館と南洲神社の間にはその方々のお墓も。西郷隆盛さんもここに眠っています。
西郷さんのお墓に手を合わせ神社に参拝。
まだ1月2日だからということもあると思いますがひっきりなしにお墓参りと参拝に来られる方々を見て、ここでも鹿児島県民がどれだけ西郷隆盛さんを愛しているのか実感しました。
ここからも桜島が綺麗に見えました。
そしてここに1本の庄内柿の木。
戊辰戦争で敵だった庄内藩(今の山形県鶴岡市周辺)に対し西郷さんが温情ある計らいをしたことをきっかけに始まった庄内藩と西郷さんの交流が今もなお、こうして続いている。自分が歴史の流れの中で生きていることを感じさせてくれる木ですね。
(数年前に鶴岡市にお邪魔したのも西郷さんきっかけだったな...)
そしてまたシティビューに乗車し、次は「仙巌園」へ。
仙巌園(せんがんえん)は薩摩藩の藩主島津家の別邸。
庭園の素晴らしさ、歴史を感じられる趣のある御殿。
いやー良い。すごく良い。
お正月だからでしょうか。着物姿の女性もたくさんいて華やか。天気も良かったし最高ですね。
今朝参拝した照國神社に祀られている島津斉彬公が幕末、近代化に力を入れていた形跡が各所に見られます。反射炉跡やガス灯、水力発電用のダムなど。
いやさすが。西郷隆盛を見出して育てた島津斉彬公すごい。神社に祀られるぐらいだからそりゃそうなんだけど、仙巌園に来て改めてすごさを実感。日の丸を国旗にするという提案も斉彬公だそうな。色々すご過ぎ。
あ、そうそう。仙巌園の中にあるレストランで食べた豚しゃぶも美味しかったです。
桜島を眺めながら。もちろん芋焼酎も。
御殿をじっくり見ていたので尚古集成館はちょっと足早に見てしまった。
当日は全然気が付かなかったんだけどその横に島津家の建物をリノベーションしたスタバがあったらしい。
もっとゆっくりしたかったのだけど、この日はつんさん(鹿児島旅2で登場した鹿児島在住の友人)が教えてくれた「新とそ温泉」に行きたかったのでちょっと先を急ぎました。
鹿児島中央駅までシティビューで戻り、そこから市電に乗って唐湊駅で降り、徒歩10分ちょっと。「坂道がきつい」と聞いてはいたけど予想を上回るきつさ。しかし登るということは景色がよくなるんですよ。
温泉施設の駐車場から。夕陽に照らされる桜島。
温泉入りながらでも桜島が見えました。
地元の方が家族で入りに来るような温泉なので結構賑わってましたね。
風呂上りにはビールを。最高。
そしてまた市電に乗り
内装がおしゃれなやつに乗ったので一枚。そういえば市電の外観全然撮ってないことにこおで気付く...
天文館に戻り今夜のお食事。
つんさんが教えてくれた「和ごん」さん。
この旅で唯一の居酒屋。わくわくしながらドアを開けるとなんと満席。残念。
しかしすかさず店員さんが「向かいの店が姉妹店なんで」と案内してくれたのでそちらの「和総」さんへ。
和ごんさんの賑わいに反してこちらは静かめでしたね。ゆっくり芋焼酎を飲みながらお食事を楽しませていただきました。
しかしさすが鹿児島の居酒屋。芋焼酎の種類が半端ない。100種類ぐらいありますね。
色々飲んで好みのやつを自分用に買って帰ろうと思っていたけど、どれがどれだかもうさっぱり(笑)
(ここに立ち寄る前にもお土産屋さんのおっちゃんと「芋焼酎どれも美味いよね」という話で盛り上がりました)
さて。ここでお腹いっぱいになりたい気持ちを押さえて次なるミッション。つんさんイチオシの鹿児島ラーメンを食べに行かねば!
前日の夜に場所を確認していた天文館公園の横にある「小金太」さんへ。
こちらも店内満席。ちょうど席が空いたので並ぶことはありませんでしたが次から次へとお客さんがやってきます。
ラーメンのSと焼酎水割りを注文。
(前日のとんかつ屋さんで「焼酎水割り」を注文した時は「芋で良いですか?」と聞かれたけど小金太さんでは何も聞かれず芋焼酎が出てきました。外からの人が多い駅の飲食店では一応確認するんでしょうね。小金太さんではすっと芋が出て来て鹿児島を感じた瞬間)
あと鹿児島のラーメン屋さんではラーメンが出てくる前に漬物がでてくるそうです。
これね。
これかーなるほど。そのまま食べるのかな...などと考えていたら隣の女性が「使います?」と渡してくれたのが小金太さんの手作り食べるラー油だったのでそれをかけて...
いただきました。
そしてラーメン。Sサイズ。
サイズがSSまであって飲んだあととか女性にも嬉しい。美味しくいただきました。
さてさて。締めのラーメンも食べたし、1日の疲れを明日に残さないように大人しくホテルへ。途中コンビニで芋焼酎補充。
部屋呑みして早めの就寝。
ということで1月2日終了。続きはまた後日アップします!